現証(現実の上での証明)

その宗教の教義に基づいて信仰を実践した結果が、生命や生活、そして、社会にどのように現れたのかという証明が現証である。
たとえ文証、理証があってもそれが現実に証明されなければ意味がなく、その為、この現証が最も重要なのだという。
創価学会では、信心を実践した結果、現実生活に現われる良い現象を「功徳」と呼んでいるが、
正しい宗教、正しい信仰を実践すればこの功徳が生活上に現われると主張している。
「功徳」というものには、良い果報を得られるような善行を言う場合と、善行を行なったおかげで実現する良い報いの事を言う場合があるが、
創価学会で使っている「功徳」というものは主に後者の良い報いの事を言っている。
そして創価学会は学会の本尊に題目を唱え、学会活動をすれば良い報いとしての功徳が現われると強調し、創価学会の教えを信じない者や実践しない者、あるいは創価学会を批判する者は謗法者として悪い現象が現われるとも強調している。
つまり、簡単に言えば、創価学会で信心すれば功徳が現われて幸福になり、
創価学会を信じないで信心活動をしない者や創価学会を批判する者は謗法の罪で罰が当たって不幸になるのだという。
これが創価学会の言う「現証」なのだそうだ。
しかし、学会員を見てみれば判る事だが、熱心に信心に励んでいても学会の言う「功徳」というものが現われていない者が多い。
それどころか、ノルマを課せられた学会活動に追われ、「財務」を始めとする種々の金集めによって資産を搾り取られて生活も悪くなり、
世間一般人よりも不幸にしか見えない者の方が多いのが実際の姿である。
勿論、幸福感というものは主観的概念である為、当の本人の感じ方によるので、
傍から見て不幸そうに見えても、当人が幸福だと思っているのならそれは幸福だと言えるのだが、
ただ、学会員の場合、熱心な学会活動家には仕事も犠牲にして活動に没頭したり創価学会に多額の寄付をしている為に生活に困る者が多く、
そのような学会員による学会内部や外部に対しての金銭トラブルが後を絶たない現状にある。
創価学会では熱心な活動家ほどこのような者が多く見受けられるが、
これではいくら幸福とは主観的な概念だと言ってもとても幸福境涯とは言えない。
つまり創価学会で信心を熱心に実践すればするほど生活上には悪い結果しか出てこないというのが創価学会の現証だと言えるのだ。
何よりも、中でもインターネット上には創価学会によって不幸になったという声が数多く上がっているという事実がある。
数多くの人々が創価学会で信心した結果、そのような声が社会に数多く上がっている事が創価学会の実態を物語っていると言える。
勿論、そんな学会員の中にも功徳と呼べるような現象が現われる事もあるだろう。
しかし、それは創価学会に特有の現象ではなく、他の宗教の信者や他の信仰者にも普通に見られる現象であり、
更には無宗教者にも無信仰者にも無神論者にも唯物論者にも普通に見られる現象なのである。
つまり人生には良い事もあれば悪い事もあるのが当たり前という事なのだ。
なぜなら釈尊の思想にあるように、この世は無常の世界だから、良い事もあれば悪い事もあるのが当然であり、
だから特別に創価学会だけに功徳があるという訳ではないのだ。
それよりも、仏教は元来、心のあり方を見直す事によって人生における苦しみを克服するという教えであって、
創価学会のような「功徳」を求めて組織活動したり「仏法は勝負だ」と言って闘争したりするものではない。
仏法とは勝負する事や勝つ事を目的にした教えではないのだ。

ちなみに、とあるブログにも書かれてあった事なのだが、
国連などいくつかの機関が実施している調査に「世界幸福度ランキング」というものがある。
世界の国別に国民の幸福度を調査して順位付けをするというもので、
国連の場合だと156カ国を対象に2012年から毎年リサーチしていて、各国約1000人に対し調査が行われているのだという。
興味深いのは、そのいくつかの調査で日本の幸福度の順位はいずれも毎年50位前後になっているという事だ。
例えば今年(2018年)の幸福度ランキングベスト10は以下の通り。

・1位:フィンランド
・2位:ノルウェー
・3位:デンマーク
・4位:アイスランド
・5位:スイス
・6位:オランダ
・7位:カナダ
・8位:ニュージーランド
・9位:スウェーデン
・10位:オーストラリア

このランキングでは日本は54位となっている。
ここで日本が上位にランクされていない点が注目される。
創価学会の主張通りなら、創価学会が世界で最も正しく真に功徳のある宗教なのだから、
その信仰をしている学会員が世界で最も幸福な人間という事になるはずである。
そして学会員が世界で最も多いのはこの日本なのである。
そうであるのなら、世界一学会員が多い国の日本が幸福度ランキングで1位もしくは上位に入っていなければおかしいという事になるだろう。
勿論、幸福とは主観的なものであり、それを数値化するのは無理があるのではないかとも思えるが、
創価学会が主張している事が正しいというのなら、
少なくとも日本はランキングの上位にランクされていなければならないはずなのだ。
この点から見ても、創価学会で信心しても、それが人生に反映されていないし、
その信心している学会員が増えても、それが環境に幸福感として反映されていないという事が判るだろう。
また、創価学会は日蓮を本仏として定め、自分たちを「仏意仏勅の教団」などと自画自賛し、今や世界中に創価学会が広まっていてすぐにも広宣流布が実現するかのように大言壮語しているのだが、
日蓮滅後からすでに700年以上が経ち、
創価学会が戦後再建されてから60年以上にもなるのに
未だに広宣流布できていない現状にある。
日蓮が宇宙根本の本仏で創価学会が世界最高の宗教だと言うのなら、
すでに広宣流布は達成されているはずだが、未だにできていない。
これも創価学会には現証がないという事の証明だと言えよう。